商標登録の道

なまコ

4月申請決定!次回弁理士と相談!

ゲームは、誰のために作られているのか。

イベント会場で、多くの人が集まり、笑顔が生まれる。その中心にあるのが「ゲーム」です。しかし、その楽しさは、本当にすべての人に届いているでしょうか。

あるイベントで、障がいのある方がゲームを遊ぼうとしました。十字キーの操作が難しく、うまくプレイできませんでした。周囲が盛り上がる中、その方だけが輪に入れない。その瞬間、はっきりと分かりました。楽しさを生むはずのゲームが、誰かを排除してしまうことがある。

「できない」のではなく、「できる」に変えられる

その出来事から5日後、私たちは運命的な出会いをします。神奈川県のインクルーシブ移動遊園地の運営を手伝っていた際、目の不自由な方が格闘ゲームを普通にプレイしている場面に出会いました。格闘ゲームといえば、派手な映像を見ながら瞬時の判断で操作するものだと思っていました。しかし、その方は視覚ではなく、音の情報を頼りにプレイしていたのです。実際に対戦してみると、私たちは普通に負けました。とても強かったです。この経験から、私たちは気づきました。「人ができない」のではなく、「ゲームの技術が“できる”に変える力を持っているのだ」と。そして、アクセシビリティ対応のゲームを作ろうと決心しました。

キャラクターと知的財産の問題に直面する

私たちは、協力関係にある事業所の方々と連携し、ゲームにキャラクターというテーマ性を持たせることにしました。

なんだかんだあって、新キャラクターに置き換える必要がでてきました。グッズになるキャラクター。収益が出る。何も整理せずに使い続ければ、確実にトラブルになります。そこで先生から、「授業で学んだ知的財産を活かして、きちんと整理しよう」と言われました。

著作権を「未来のために設計する」

まず、著作権について学び直しました。著作権は、アイデアそのものではなく、表現されたものに発生します。キャラクターであれば、具体的なイラストが保護の対象になります。誰か1人が著作権を持てば、その人の意向に左右されます。一方で、共同著作権の場合は、全員の同意が必要になります。私たちは、現時点では勝手な利用や一方的な権利行使を防ぐことを目的に、著作権をメンバー全員で共同保有することにしました。そのため、キャラクターのイラストは全員で描き上げました。将来的には、著作権を法人に移行し、意思決定のスピードを高める予定です。このとき、知的財産は「あとから守るもの」ではなく、「未来のために設計するもの」だと強く感じました。

商標登録という選択

商標登録とは、商品やサービスの名称やロゴを特許庁に申請し、独占的に使用できる権利を得る制度です。商標には文字、ロゴ、図形などがあり、区分は全部で45類に分かれています。出願料は3,400円+(区分数×8,600円)、登録料(10年分)は区分数×32,900円です。1区分あたり、およそ4万5千円の費用がかかります。有名な例として、くまモンは最大28区分取得しています。一方、ドラえもんはキャラクターの絵自体は商標登録されておらず、名称とロゴのみが限定的に登録されています。私たちは、活動内容を踏まえ、キャラクターについて1区分のみ申請する方針にしました。その区分が第35類です。出願前には、J-PlatPatを用いて先行商標調査を行いました。名前だけでなく、読みが似ていないか、図形として類似していないかも確認しました。結果として、問題となる商標は見つからず、出願に進めると判断しました。